01 / WHO IS KENDRICK?
Kendrick Lamarとは
Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)は、アメリカ・カリフォルニア州コンプトン出身のラッパー/ソングライター。地元で見聞きした暴力、家族、信仰、誘惑、成功への葛藤を、登場人物や視点を切り替えながら描くストーリーテリングを得意とする。
大きな特徴は、「自分は正しい」と単純に結論づけないことだ。弱さや矛盾、罪悪感も作品の中心に置き、聴き手に考える余白を残す。楽曲単体の強さと、アルバム全体で読む奥行きが共存している。
曲ではなく、アルバムという物語を聴く。
02 / ESSENTIAL ALBUMS
まず押さえたい6枚
『Section.80』
若者を取り巻く社会問題と個人の選択を描いた初期の重要作。後の物語志向の原点が見える。
『good kid, m.A.A.d city』
コンプトンで過ごす一日を追体験するような作品。仲間との時間、危険、家族からの呼びかけがつながり、映画的な没入感を生む。
『To Pimp a Butterfly』
ジャズ、ファンク、ソウル、スポークンワードを融合し、成功、人種、自己価値、リーダーとしての重圧を掘り下げる。
『DAMN.』
強いフックと緊張感のあるビートを保ちながら、恐れ、忠誠、愛、運命を対照的に配置。Pulitzer Prize for Musicを受賞した。
『Mr. Morale & The Big Steppers』
家族、トラウマ、責任、自己変革に向き合う内省的な作品。英雄像ではなく、傷を抱えた一人の人間として自分を見せる。
『GNX』
西海岸の手触りと即効性の高い楽曲を前面に出し、現在の立場と競争心を刻んだ作品。
03 / START WITH 5 TRACKS
初心者にすすめたい5曲
“Money Trees”
落ち着いたビートと印象的なフック。成功への欲望と街の現実が同居する。
“Alright”
困難の中でも前へ進む意志を示す代表曲。社会性と音楽的な躍動をつかみやすい。
“HUMBLE.”
硬いビートと短く強いフレーズが際立つ、攻撃的なモードの入口。
“Not Like Us”
西海岸らしい跳ねるビートと、圧倒的な言葉の推進力を持つ。
“luther”
SZAとの歌唱が映えるメロディックな楽曲。柔らかく映画的な魅力に触れられる。
04 / LISTENING ORDER
おすすめの聴く順番
- 入口good kid, m.A.A.d city
- 次にDAMN.
- 音楽性を深掘りTo Pimp a Butterfly
- 内面を深掘りMr. Morale & The Big Steppers
- 現在地GNX
- 原点へSection.80
Kendrick Lamarは、商業的なスケールと作家性を両立させてきた。Recording Academyの公式プロフィールではGrammy Awardsを通算27回受賞。『DAMN.』はPulitzer Prize for Musicを受賞し、ヒップホップが文学的・社会的な表現として持つ力を広く示した。
SOURCES
