THE STORY
いま聴くべき理由
Nino Paidは、ワシントンD.C.、メリーランド、バージニアをまたぐDMVシーンから登場したラッパーだ。メリーランド州プリンスジョージズ郡で育ち、身近な現実や感情を、派手に誇張せず内省的な言葉へ変えてきた。
2026年8月4日にリリースされた『Somewhere Over The Rainbow』は、19曲・約40分のアルバム。Signal/Columbiaから届けられた本作では、軽快なビートの上でも、喪失、不安、成長への意志が消えない。作品名の明るいイメージと、歌詞に刻まれた現実の落差がNino Paidらしさを際立たせている。
入口として聴きたいのは表題曲「Somewhere Over The Rainbow」、前進する意志が伝わる「Valedictorian」、内面へ視線を向ける「Mirror」。WaleとJ’TÁを迎えた「Peace Of Mind」、LAZER DIM 700参加の「Cup Full of Pain」では、DMVの文脈と現在のラップシーンとの接続も見える。
Nino Paidの強みは、成功の物語だけに収まらない感情の細部だ。声の震えや余白まで含めて現実を伝えるため、地域を知らない日本のリスナーにも届きやすい。DMVの新世代を知る入口として、いま押さえておきたい存在である。
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NINO PAID — SOMEWHERE OVER THE RAINBOW
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